2010年 01月 01日
雨ではなく、雪でなく |
あけましておめでとうございます、パンドラの夫です。
今年もフリーノベルゲームレビューページをよろしくお願いします。
更新はやる気のある今のうちにやらせていただきます。
2010年になってしまった訳ですが、正月休みを楽しんでおります。
正月はですね、のんびりと過ごしつつも規則正しい生活になるように勤めたいと思いますね。
なんていったって、休みは3日までしかないのですから変にリズムが狂っちゃうと4日の出勤日にえらい事になるのです。
ただでさへ仕事を大量に残して年末は帰ってしまったので、今年は年明けから気を抜いてられないな、と。
さて、長々と雑記を書くのもなんですので、新年1発目のレビューといきましょうか。
実を言うと、年末年始にかけてそれなりに…って言っても5,6本ぐらいですかね。
ノベルゲームをプレイさせて頂いたんですけど、どーにも感想を書こうと思う気力が沸かない。。
うーむ、、やはり新年なんだから過去の遺産をコピペするのもどうかな、と思うし。。
って、思って今回紹介するゲームをダウンロードしたんですよ。
その作品は―
『雨ではなく、雪でなく』
久しぶりに短編物で良い充実感を感じました。
季節的にはあと1週間早かったらかなりプレイ時期も良かったと思うんですが、それは仕方ないか。
では、どうぞ!!
■簡単なあらすじ
仕事に追われる主人公の元に突然鳴る電話。
それは妹のような存在の従妹から「結婚する」という内容で―
■プレイ時間
20分ぐらい
■デザイン関係
まず、タイトルが良いですよね。
主人公の心境と上手く合っていると思えるタイトル。
ここにはセンスを感じずにはいられない。
絵はノベルゲームにこの手のタイプの絵は珍しいですね。
漫画風ですが上手だと思います。
最初、読み始めた段階では絵はなくても良いかな、と思ったんですが
質の高い一枚絵が多く、プレーヤーからすれば物語が分かりやすく感じました。
物語の重要なシーン以外にもふんだんに情景を分からせる一枚絵が多いので
「これ、そのままアニメ化したら面白いだろうなぁ」
と思いましたね。
効果音の使い方も上手く、ノベルゲームらしさが出ていると思います。
音楽は全てエリック・サティのピアノ曲を使用してるそうです。
実は自分が知っていたのは「ジムノペディ」だけだったのですが、場に合っていたと思います。
ただ、以前に紹介した「空中回廊」でも同じ曲が使われていて、そっちの曲としてのイメージが強い分、少し違和感を感じたかな。
■文字関係
この作品を紹介しようと思ったのは短編なのに上手く物語がまとまっている所に凄く惹かれたからなんですよね。
普通、短編の作品って言うとどうしても語りが少なく感じたり、説明不足を感じるものなんですけどこの作品は短いプレイ時間がその描写を上手く書ききれていた。
その神業のような描写が何故出来たかというと簡単に言ってしまえば、文章力が絵と同様に上手いからなんですよね。(個人的にも文章の言い回しとかは好きなタイプです。)
序盤に出てくる主人公の仕事の描写なんか凄くリアルを感じましたし、その描写があるからこそ
中盤、終盤のヒロインと主人公の兄貴との関係の説明も「こんな人たち、本当にいそう」とフィクション臭さを消すのに一役買ってますよね。
気になったのは誰が喋ってるのか分かりにくい会話運びや、東北の訛りがけっこうあり読んでいて読みづらいと感じてしまった箇所がけっこうあった事。
(後者に関してはそれがまたリアルなのかもしれませんが/汗)
後は終わり方もあっさりしていて良いんですが、エピローグが欲しかったかな、数年後、主人公はあの時の選択に後悔はしなかったのかどうか気になる所です。
そこ以外は落ちの哀愁漂う空気なんか自分好みでしたし、短編とは思えない充実感を感じました。
■最後に
プレイ時間が5分~30分までの短編のゲームはけっこうノベルゲーマーからすれば練習作品って見られがち。
なので、ある一定以上の評価を付けがたいんですがこの作品は違いますね。
「短編でもここまでの作品を作ることが出来るんだぞ」ってこの作者さんに見せ付けられた気がします。
リアルなストーリー、あ~こういう作品嫌いじゃないですね。
年の初めに良い作品をプレイする事ができました。
あくまで個人的な総評:★★★★☆
(オチは賛否両論かも、、ただ物語のまとまり具合がとても良かったのでこの評価で。)
■作者様のページ
やまいぬワークス
ありがとうございましたm(_)m
今年もフリーノベルゲームレビューページをよろしくお願いします。
更新はやる気のある今のうちにやらせていただきます。
2010年になってしまった訳ですが、正月休みを楽しんでおります。
正月はですね、のんびりと過ごしつつも規則正しい生活になるように勤めたいと思いますね。
なんていったって、休みは3日までしかないのですから変にリズムが狂っちゃうと4日の出勤日にえらい事になるのです。
ただでさへ仕事を大量に残して年末は帰ってしまったので、今年は年明けから気を抜いてられないな、と。
さて、長々と雑記を書くのもなんですので、新年1発目のレビューといきましょうか。
実を言うと、年末年始にかけてそれなりに…って言っても5,6本ぐらいですかね。
ノベルゲームをプレイさせて頂いたんですけど、どーにも感想を書こうと思う気力が沸かない。。
うーむ、、やはり新年なんだから過去の遺産をコピペするのもどうかな、と思うし。。
って、思って今回紹介するゲームをダウンロードしたんですよ。
その作品は―
『雨ではなく、雪でなく』
久しぶりに短編物で良い充実感を感じました。
季節的にはあと1週間早かったらかなりプレイ時期も良かったと思うんですが、それは仕方ないか。
では、どうぞ!!
■簡単なあらすじ
仕事に追われる主人公の元に突然鳴る電話。
それは妹のような存在の従妹から「結婚する」という内容で―
■プレイ時間
20分ぐらい
■デザイン関係
まず、タイトルが良いですよね。
主人公の心境と上手く合っていると思えるタイトル。
ここにはセンスを感じずにはいられない。
絵はノベルゲームにこの手のタイプの絵は珍しいですね。
漫画風ですが上手だと思います。
最初、読み始めた段階では絵はなくても良いかな、と思ったんですが
質の高い一枚絵が多く、プレーヤーからすれば物語が分かりやすく感じました。
物語の重要なシーン以外にもふんだんに情景を分からせる一枚絵が多いので
「これ、そのままアニメ化したら面白いだろうなぁ」
と思いましたね。
効果音の使い方も上手く、ノベルゲームらしさが出ていると思います。
音楽は全てエリック・サティのピアノ曲を使用してるそうです。
実は自分が知っていたのは「ジムノペディ」だけだったのですが、場に合っていたと思います。
ただ、以前に紹介した「空中回廊」でも同じ曲が使われていて、そっちの曲としてのイメージが強い分、少し違和感を感じたかな。
■文字関係
この作品を紹介しようと思ったのは短編なのに上手く物語がまとまっている所に凄く惹かれたからなんですよね。
普通、短編の作品って言うとどうしても語りが少なく感じたり、説明不足を感じるものなんですけどこの作品は短いプレイ時間がその描写を上手く書ききれていた。
その神業のような描写が何故出来たかというと簡単に言ってしまえば、文章力が絵と同様に上手いからなんですよね。(個人的にも文章の言い回しとかは好きなタイプです。)
序盤に出てくる主人公の仕事の描写なんか凄くリアルを感じましたし、その描写があるからこそ
中盤、終盤のヒロインと主人公の兄貴との関係の説明も「こんな人たち、本当にいそう」とフィクション臭さを消すのに一役買ってますよね。
気になったのは誰が喋ってるのか分かりにくい会話運びや、東北の訛りがけっこうあり読んでいて読みづらいと感じてしまった箇所がけっこうあった事。
(後者に関してはそれがまたリアルなのかもしれませんが/汗)
後は終わり方もあっさりしていて良いんですが、エピローグが欲しかったかな、数年後、主人公はあの時の選択に後悔はしなかったのかどうか気になる所です。
そこ以外は落ちの哀愁漂う空気なんか自分好みでしたし、短編とは思えない充実感を感じました。
■最後に
プレイ時間が5分~30分までの短編のゲームはけっこうノベルゲーマーからすれば練習作品って見られがち。
なので、ある一定以上の評価を付けがたいんですがこの作品は違いますね。
「短編でもここまでの作品を作ることが出来るんだぞ」ってこの作者さんに見せ付けられた気がします。
リアルなストーリー、あ~こういう作品嫌いじゃないですね。
年の初めに良い作品をプレイする事ができました。
あくまで個人的な総評:★★★★☆
(オチは賛否両論かも、、ただ物語のまとまり具合がとても良かったのでこの評価で。)
■作者様のページ
やまいぬワークス
ありがとうございましたm(_)m
by freenovelgame
| 2010-01-01 22:10
| 短編ノベル