2009年 12月 07日
ラボータ |
こんばんはパンドラの夫です。
突然ですが、昨日は映画を観てきました。
見た映画は「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」
作品の系列的には電車男や痴漢男のような2chから出てきた作品です。
2年ぐらい前ですかね、まとめサイトでこれを見てかなりはまりました。
で、実写映画化・・と。
正直、主演の小池鉄平は原作読んでる人からすれば大半は「え、イメージと違う!」と思うんじゃないでしょうか?
なんであんなイケメンが7年もNEETしてるやつなんだよ!と製作発表された時は思った。
どう見てもイケメン使って話題性あげる手の見え見えじゃないか、、と思ったもんですが実際見てみるとそんなに違和感なかった。
他の人の配役は映画を見るまでは自分の脳内イメージでは藤田さん=谷原章介さんだったんですが、実際に演じたのは田辺誠一さんでこれがまた良い役していた。
テレビで見たことはあるけど、名前まで知らなかった役者さんなだけに今回の収穫でしたね。
あらすじの方は原作にけっこう忠実で、大半の流れも同じですので素直にそこそこ面白かったと思える内容でした。
と、ふと気付いたら最近、「仕事」がテーマの作品を観たり読んだりする事が多いな、と感じる。
以前、読んだ「手紙屋~僕の就職活動を変えた十通の手紙~」も仕事に対する心構えを書いた本でしたし、昨日観た「ブラック会社~以下略」もそうですよね。
で、とどめをさすように今回ご紹介するフリーノベル作品もまた上記の2つとは違った毛色で仕事に対する考え方を持たせてくれます。
その作品名は「ラボータ」。
■簡単な紹介
主人公は今時な普通の女子高生。
特に理由もなく始めたバイトから仕事に対する意義を書いた衝撃作―
■プレイ時間
1時間半ぐらい
■はじめに
これ、読み終えた時はかなり興奮しました。
フリーノベルでこういう作品(テーマ)を書く人ってあんまりいないんですよね。
普通の恋愛物やファンタジー作品があまり好きではない自分としてはかなりグッとくるものを感じました。
■デザイン関係
シンプルながらも背景写真が多めで場面場面は分かりやすいです。
最初の展開を見て「これなら立ち絵があった方が良いかな~」と思ったんですが最終的にはない方が良いですね。
理由はまぁ、読み進めていけば分かるとだけ書いておきましょう。
音楽は可もなく不可もなく、と言った所。
気になった点としては・・
ゲーム性をだそうという試みなのかもしれませんが、選択肢はこの際なくても良いんじゃないかと。
■文字関係
序盤の展開はこれからバイトを始めようと思っている人には良いレクチャーノベル。
書き方が凄く親切で、会話等から「これ体験談か?」と思える程のリアルを感じました。
いたいた、こういうやつ~とコンビニのバイト経験がある夫としては共感できました。
袋詰めの事をサッカーと呼ぶのは知らなかったですし、この辺の書き方は丁寧。
だが、この物語の真髄は後半部からです。
もう作者さんの訴えたい事が出まくりです、それがまた結構考えさせられる内容なのです。
序盤の展開を見て文章力は「ふつうかな~」と感じたので、1人称よりも3人称の方が良いんじゃないかな?と思ったんですが、
そうではなく作者さんは文章を書くのがかなり上手い方だと思います。
理由は物語後半の本を読みまくった主人公の考え方に合わせて文章もレベルそのものが上がってるんですよね。
「こいつ戦闘力を自在に変化させやがる・・!」という心境です(笑)
作者さんの腕を見せつけられましたね、素晴らしい。
物語も上手く起承転結が成立しており、オチも効いていてとても良かったと思います。
ただ、気になった点としては・・会話が多いので、誰が喋っているか分かりにくかったかな。
後は作者さんも言ってますが、合わない人は合わないでしょうね。
■最後に
物語の展開上、性表現を含んでしまう作品なので万人にお勧めできる作品ではありません。
が、自分としては「よくぞ書いてくれた!」という思いが強いですね(エロい意味ではないですよ/苦笑)
非常に考えさせられる作品です、これこそが商業にはだせないフリーノベルの色!
こういう作品があるからフリーノベルゲームはやめられません。
作者さんの次回作も期待したいと思います。
あくまで個人的な総評:★★★★☆
■作者様のページ
水穂堂
ありがとうございますm(_)m
突然ですが、昨日は映画を観てきました。
見た映画は「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」
作品の系列的には電車男や痴漢男のような2chから出てきた作品です。
2年ぐらい前ですかね、まとめサイトでこれを見てかなりはまりました。
で、実写映画化・・と。
正直、主演の小池鉄平は原作読んでる人からすれば大半は「え、イメージと違う!」と思うんじゃないでしょうか?
なんであんなイケメンが7年もNEETしてるやつなんだよ!と製作発表された時は思った。
どう見てもイケメン使って話題性あげる手の見え見えじゃないか、、と思ったもんですが実際見てみるとそんなに違和感なかった。
他の人の配役は映画を見るまでは自分の脳内イメージでは藤田さん=谷原章介さんだったんですが、実際に演じたのは田辺誠一さんでこれがまた良い役していた。
テレビで見たことはあるけど、名前まで知らなかった役者さんなだけに今回の収穫でしたね。
あらすじの方は原作にけっこう忠実で、大半の流れも同じですので素直にそこそこ面白かったと思える内容でした。
と、ふと気付いたら最近、「仕事」がテーマの作品を観たり読んだりする事が多いな、と感じる。
以前、読んだ「手紙屋~僕の就職活動を変えた十通の手紙~」も仕事に対する心構えを書いた本でしたし、昨日観た「ブラック会社~以下略」もそうですよね。
で、とどめをさすように今回ご紹介するフリーノベル作品もまた上記の2つとは違った毛色で仕事に対する考え方を持たせてくれます。
その作品名は「ラボータ」。
■簡単な紹介
主人公は今時な普通の女子高生。
特に理由もなく始めたバイトから仕事に対する意義を書いた衝撃作―
■プレイ時間
1時間半ぐらい
■はじめに
これ、読み終えた時はかなり興奮しました。
フリーノベルでこういう作品(テーマ)を書く人ってあんまりいないんですよね。
普通の恋愛物やファンタジー作品があまり好きではない自分としてはかなりグッとくるものを感じました。
■デザイン関係
シンプルながらも背景写真が多めで場面場面は分かりやすいです。
最初の展開を見て「これなら立ち絵があった方が良いかな~」と思ったんですが最終的にはない方が良いですね。
理由はまぁ、読み進めていけば分かるとだけ書いておきましょう。
音楽は可もなく不可もなく、と言った所。
気になった点としては・・
ゲーム性をだそうという試みなのかもしれませんが、選択肢はこの際なくても良いんじゃないかと。
■文字関係
序盤の展開はこれからバイトを始めようと思っている人には良いレクチャーノベル。
書き方が凄く親切で、会話等から「これ体験談か?」と思える程のリアルを感じました。
いたいた、こういうやつ~とコンビニのバイト経験がある夫としては共感できました。
袋詰めの事をサッカーと呼ぶのは知らなかったですし、この辺の書き方は丁寧。
だが、この物語の真髄は後半部からです。
もう作者さんの訴えたい事が出まくりです、それがまた結構考えさせられる内容なのです。
序盤の展開を見て文章力は「ふつうかな~」と感じたので、1人称よりも3人称の方が良いんじゃないかな?と思ったんですが、
そうではなく作者さんは文章を書くのがかなり上手い方だと思います。
理由は物語後半の本を読みまくった主人公の考え方に合わせて文章もレベルそのものが上がってるんですよね。
「こいつ戦闘力を自在に変化させやがる・・!」という心境です(笑)
作者さんの腕を見せつけられましたね、素晴らしい。
物語も上手く起承転結が成立しており、オチも効いていてとても良かったと思います。
ただ、気になった点としては・・会話が多いので、誰が喋っているか分かりにくかったかな。
後は作者さんも言ってますが、合わない人は合わないでしょうね。
■最後に
物語の展開上、性表現を含んでしまう作品なので万人にお勧めできる作品ではありません。
が、自分としては「よくぞ書いてくれた!」という思いが強いですね(エロい意味ではないですよ/苦笑)
非常に考えさせられる作品です、これこそが商業にはだせないフリーノベルの色!
こういう作品があるからフリーノベルゲームはやめられません。
作者さんの次回作も期待したいと思います。
あくまで個人的な総評:★★★★☆
■作者様のページ
水穂堂
ありがとうございますm(_)m
by freenovelgame
| 2009-12-07 00:30
| 中編ノベル